【感想】小説「少女」の緻密な設定と伏線回収が素晴らしかった。

ども、aileと申します!

 

今回は久しぶりの小説紹介ということで一発目は「少女」という小説を紹介していきたいと思います。

この小説は”死”+”因果応報”というものをテーマにしており、表紙のベッドのようなものは個人的には棺桶に見えます。

 

紹介していく中で多少のネタバレがあることをご了承ください。

少女 (双葉文庫)

 

本の紹介

 タイトル「少女」

 

著者「湊かなえ

小説家デビューのきっかけとなったのが「 聖職者」という小説で、その次に出版した「告白」で週刊文集ミステリーベスト10で1位を獲得されました。

今作の「少女」はミステリー要素は少ないですが衝撃のラストということもあり”ヒューマンミステリー”に分類されています。

 

他の作品と「告白」、「贖罪」、「高校入試などがあります

 

あらすじ

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたい思った。

自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。

 

ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行くーーー。死の瞬間に立ち会うために

 

高校二年生の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

 

登場人物の紹介

おすすめポイント!という前に、ここで重要になってくる登場人物をちょっと紹介。

 

由紀→かなりクール、家庭環境かなり悪い、悪口は気にしないタイプ

敦子→周りの人に常に合わせる、家庭環境良い、すごい悪口は気にする

紫織→友好的、家庭環境???、転校生

 

紫織の家庭環境を書くか迷ったのですが今回はあえて書かないことにしました。ここが重要になってくる鍵なのです!

そして、前の学校では大切な親友を自殺で失ってしまい、そのことを敦子と由紀に話したことで彼女らが”死”というものに興味を持ち始めます。

 

由紀と敦子はもともと幼少期に剣道を習っており、性格も環境も真逆の彼女らですが親友として友情を深めます。

 

おすすめポイント

さてさて、おすすめポイントですがなんと言っても序盤の入り方ですね。

 

 まず、最初は遺書から始まるといういきなり「これ、誰の遺書だろう…?」と気になる展開から始まり、終わりにわかった瞬間すべてが納得いく感覚になりました。

「あーそーいうことね!」というセリフがまさにぴったり。

 

話の侵攻としては”敦子”と”由紀”という人物がの視点が頻繁に入れ替わったりしているので、慣れないうちはどっちがどっちかわからなくなりました。笑

私は最後まで気づかなく解説読んで気づいたのですが、アスタリスク(*)の数に注意しながら読んでみると見分けつきますよ。

 

全てが交わってく感覚がすごい

最近では”いじめ”が原因で自殺してしまうニュースをたまに耳に挟みますよね?それとすこーし関係性が…?

このいじめの関係性もラストですべて明らかになるのが一つの見どころでもあり、醍醐味でもあります。

 

2人は”死”ということに興味を持ったお互いが違うベクトルから「人が死ぬ瞬間」というものを見たいと願い、行動していくことに。

敦子は老人ホームのボランティアに、由紀は病気持ちの子供たちのために読み聞かせボランティアへ。

ここだけ見ると全く二人の関係性が別のように感じられますが、中盤~終盤にかけて徐々に交わっていくんです!

 

それに、このほかにも登場人物がいるんですがどれも結末へ向かってくたびに関係性がわかるので、無駄な人物がいませんね。

 

少し気になった点

 気にならないと言えば気にならないのですが、ちょっと気になる部分もありました。

「はっきりしろよ!」と思うかもしれませんがすみませ。笑

二点あったのですが、

・紫織の話を聞いて二人が死に対する興味を持ったのはわかる。しかし、なぜ完璧なまでの同時タイミングで興味を持ったのか。

 

・とんとん拍子で話が進んでいくため、現実味がちょいと足りない。

 

まあ、どちらともほとんど気にならないレベルで読めたので特にお気になさらずに!

個人的な解釈として、一つ目は紫織がとてつもなく話し上手なので二人が”死”に対する興味を持った。

二つ目は、これがフィクションの良いところでもあり、そこを楽しもう!という解釈で納得しております。

少々、幼稚っぽい考え方かもしれませんが結局は「その本を楽しめたかどうか」だと思っているので個人的には大満足です。笑

 

まとめ

結構章ごとに分かれているので”すきま時間”にちらっと読む感覚でサクッと読めます。

読みごたえも中くらいなので本当に、シャカシャカチキンを食べる感覚で読めると思いますよ。

映画版も公開されており、そこは若干は小説版と違う部分もあるのでどちらとも違う目線で楽しめるのではないのでしょうか。

 

あと、最初に述べた”因果応報”。これも意識しながらぜひ読んでみてください!

この点に関して深く考えてみると話の奥が見てきて読みながらワクワクするような感じになれます。

さて、今回はこの辺で。

 

ではでは!

こちらもどうぞ